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勇気がないから、起業しないんじゃない。と言い訳させてくれ。

「君の成長のためだ」という上司を信じるな

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自分がある仕事にアサインされたとき、他のメンバーがある仕事にアサインされたとき、、、、

必ずしも自分のやりたいことではなかったり、無理矢理やらされてる感があったりする為、
仕事へのモチベーションの低下を引き起こすことがあるかもしれません。
上司がどんな仕事に、どういう言葉でその人をアサインしてるか、
自分が何を考えて、どのように仕事に取り組むかということから
「本当の成長と仕事」の関係を上司と自分の視点から考えてみました。

 

INDEX

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 こんな経験ありませんか?

シチュエーション①

最近、営業成績が好調のA君。
当月の予算を120%達成したものの、来月以降の予算の雲行きは怪しい為、翌月のヨミを作りたいと思ってます。
そこに、上司Bから案件を前倒すように言われます。

 

上司B:「A君、今月の予算を既に達成してると思うんだけど、来月の案件を前倒せないかな?」
A君:「来月以降の案件は、先方の都合もあり、来月以降で既に調整させていただいておりまして、、、」
上司B:「そこを部署の為に今月にしてもらえないかな?来月で約束した案件をいかに今月にお願いするかも君の成長に繋がるはずだよ。」


シチュエーション②

今まで営業組織でゴリゴリ結果を残してたC君。
次のチャレンジがしたいと思い、環境を変える為、異動。
異動先では、上司Dにカスタマーサポート(クレーム対応など)を任されます。

 

上司D:「A君には、カスターサポートの実対応とそれに伴うオペレーション設計をお願いしたいと思うんだけど、どうかな?」
C君:「今まで営業で力は発揮してきたので、違う組織・ジャンルでも自分の営業力が通用するかチャレンジしたかったのですが、、、」
上司D:「同じ職種じゃあ、君の成長に繋がらないよ。新しいことを何でもしないと。君の成長の為に、カスタマーサポートをやってみよう。」

 

 

他にも、チーム編成に際に、上司と反りの合わない人を「彼をコントールすることが、君の成長に繋がる」という理由で押し付けるなどなどあらゆるシチュエーションで、「君の成長のためだ」という魔法の言葉を経験したことがないでしょうか?

 

仕事をする=成長ではない

「君の成長の為だ」という上司を信じてはいけない理由は、

「仕事をする=成長ではない」から。

極端な見方ではありますが、「君の成長のためだ」という上司の言葉の裏には、「君にその業務をやらせないと全体業務が回らない、だからやってくれ」という意味が隠れていることがあります。

実際、「君の成長のためだ」という魔法の言葉を聞くと、

何が成長に繋がるかはよくわからなくてもしぶしぶ納得させられてませんか?

 

ただ、実は、上記と同じシチュエーションでも、上司と部下の視点で考え、歩みよることで、「本当の成長」に繋がるのです。

 

上司の視点では、どのように部下に伝え、動かすべきか。
部下の視点では、どのように考え、取り組むべきか。
という部分に落とし込んで考えていきます。

 

上司の視点

組織のマネジメントを行う上で、人材を適材適所に配置する必要があります。
必ずしも、全てのメンバーを彼らが望むポジションに配置してあげることは簡単ではないですが、
「成長」という言葉で言いくるめてしまうのではなく、どのように彼らを配置するかを考える必要があります。

 

ミッションを与える

上司は部下に、作業や指示ではなく、ミッションを与えなければなりません。
上記のシチュエーションで言うと、

 

シチュエーション①
上司Bは、「A君に来月予算を前倒しして欲しい」というのではなく、
「今月の部署の予算達成があと少しのとこで厳しい状況にあるから、なんとしてでも達成する方法を考えて欲しい」というやりとりをすべき。

 

シチュエーション②
上司Dは、「C君にカスタマーサポートをして欲しい」というのではなく、
「全体の業務フローの中で、カスタマーサポートの部分がボトルネックになってるから、いかに改善して、仕組み化するかを考えて欲しい」というやりとりをすべき。

 

現状がどうなってるのか、なぜやらなければならないのか、期待することは何か。
明確なミッションを与えることで、部下にやらせるのではなく、自発的に行動を起こさせることが重要なのです。

 

ミッションのマネジメント

明確なミッションを与えることで、自発的に部下に行動させたとしても、その行動が必ずしも正しいものだとは限りません。
そこで、上司は、部下が与えたミッションに沿って行動を起こせているかミッションのマネジメントを行う必要があります。
小姑のように、口出ししてしまうのでは、作業や指示を与えているのと変わりません。
あくまでも、サポートという立場で、コミュニケーションをとり、アドバイスを行うことが重要です。
例えば、
「どこか困ってるポイントはない?」という切り口から
「方向性はあってるけど、ここのポイントを修正した方がいい」とか
「実は悩んでるポイントは、そもそも方向性を変えれば解決する問題かもね」とか
部下へのヒアリングからアドバイス繋げていくことで、「成長」という言葉を使ったマネジメントから脱却できるでしょう。

 

自分の視点

自分の成長は自分でデザインする

つらつらと上司が部下をコントロールする為の文言として、「君の成長の為だ」という言葉を使ってるというニュアンスでお話しましたが、実際、ひとりで働いてる訳ではないので、周囲との兼ね合いで従うべきこともありますし、やったことがないこと、新しいことができるようになるという意味で成長に繋がることもあるはずです。

 

問題なのは、自分の成長を上司に決めてもらうことではないということ。
何が自分の成長になるのかを自分で判断しなければいけません。


自分の成長になるものを自分で判断する為に必要なのは、
「明確な目標」=「自分の理想の姿」 を持つこと。


例えば、コミュニケーション能力や人間力だけで勝負する営業ではなく、分析を元に数値で根拠を語れる新しい営業スタイルの営業マンになりたい!など

 

「明確な目標」=「自分の理想の姿」が決まれば、

あとはそこに到達するのに必要なスキル・ナレッジ・マインドを因数分解して導き出すこと。

 

自分の成長に必要な要素がわかれば、

一見、上司に押し付けられたような仕事や自分の能力を活かしきれない仕事だと思っても、その業務の中から成長に繋がる要素を、意味を見出せるはずです。


何はともあれ、言い訳しないこと

よくやりがいのある仕事をしたいとか、成長できる仕事をしたいとか言う人がいますが、

最初からやりがいのある仕事、成長できる仕事なんてありません。

むしろ、会社はやりがいを見つけれる人材、仕事を通じて自分を成長させれる人材にお金を払ってるのです。

 

仕事を成長させるためのものにできるかは結局は、自分次第

 

上司にやれって言われたからやってると思ってるうちはどんな仕事をしたって成長なんかしません。

 

成長とは何か、何が成長に繋がるのかを定義し、行動できる人だけが本当の成長をすることでしょう。

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