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Bizhacker ~起業家を目指すビジネスメディア~

勇気がないから、起業しないんじゃない。と言い訳させてくれ。

新規事業を潰して学んだこと ~就職浪人しない為に~

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約3ヶ月半程、ブログの更新が滞っておりましたが、
実は所属の新規事業がクローズとなった為、関係者各位の対応を優先させていただき、
対応完了まで執筆を自粛させていただいておりました。

短期間(1年未満)でのクローズ決定という非常に貴重な新規事業の失敗から学んだこと、社内で職を失って気付いたことをまとめてみました。

 

INDEX

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新規事業に携わってわかった5つ失敗

初めての新規事業ということで、夢や希望に溢れ、

頑張ればなんとかできるという思いでしたが、現実は異なりました。

自らの失敗と新規事業で起こりうる失敗を5つのポイントにまとめてみました。

  1. 予測P/L(予算)を数字遊びだと思う
  2. とりあえず、やってみる
  3. 改善に満足する
  4. 本質的な問題に目を瞑る
  5. 3年以内の黒字化に安心

① 予測P/L(予算)を数字遊びだと思う

社内で新規事業立ち上げの際、例外なく、ビジネスプランの一部として、3~5年の予測P/Lを引くはずです。
メインの理由としては、いくらかけて、いくら儲かるのか、そして、それがいつ黒字化するのかを可視化する為。
つまり、その新規事業で儲ける為に、いくら使わなければならないのか?という予算を決める一助にする為です。
実際に、不確定要素が多い未来を正確に予測することが難しい為、予測P/L(予算)をある程度引き慣れている人ほど、一定のロジックを用いた数字遊びだと思ってしまう傾向があるかもしれません。
ただ、数字遊びの認識がもたらす危険性は、予測の妥当性ではなく、アグレッシブな予算を引いて、大規模な予算確保することが目的になることです。
もちろん、新規事業の立ち上げと推進には大きなお金が必要ですが、お金があれば成功するわけでもありません。
というのも、予測P/L(予算)を引く、もうひとつの重要な理由として、ローンチ後に予算と実績の乖離から現状の把握を行い、効率化・改善繋げるという役割がある為です。
大規模予算確保を名目に、拡大されすぎた予測P/L(予算)では、本当の予算と実績の乖離を把握することができません。
予測P/Lを引く際は、大きな絵を描きつつも、いかにその絵を実現するかを現実的なロジックを持って語れるもので形作ることが必要です。

② とりあえず、やってみる

新規事業に取り組む際、実行力というのは重要な能力のひとつではありますが、「とりあえず、やってみる」、「まず、やってみる」というだけでは大きな危険性をはらんでいます。
もちろん、新しい取り組みや事例の少ない取り組みには、参考データがなく、実行するか否かのアセスメントが難しい場合もあり、やってみないとわからないこともあるはずです。
しかしながら、「新規事業だから」という枕詞を沿え、「とりあえず、やってみる」、「まず、やってみる」を正当化してるだけということはないでしょうか?
実際、よく調べても参考データがないと言っても、インターネット上や身近な人の話の範疇で留まる為、
自分なりに事例がない理由を考えてみたり、業界の人・専門家に相談するなどで解決することも大事です。
事例が少ないことには、それ相応の理由(市場環境の変化、規制など)があるはずで、短絡的な思考で、「やってみればなんとかなる」では、なんとかならないことが多く、体力を削られるだけです。

「とりあえず、いろんな人に相談し、アドバイスをもらってからやってみましょう。」

 

③ 改善に満足する

現在では、PDCAサイクルを回す上で、主要指標(KPI)を定めて、数値改善を可視化するということは一般的です。
確かに、ビジネスをスケールさせていく上では、数値の改善を追っていくことは重要ですが、その改善が事業をスケールさせるほどのレベルでの課題解決に繋がっているかという視点で見る必要があります。
数値ベースでは改善してるもののそれが事業インパクトが小さいほどの数値では意味がありません。
数値の改善という小さな視点に囚われてしまうのではなく、抜本的に事業のスケールに貢献する為の解決すべき、大きな問題は何かに目を向けることが重要です。

 

④ 本質的な問題に目を瞑る

新規事業では、既存事業よりも事業内容の追加・変化の自由度が高い傾向にあります。
単純に展開してる事業だけでなく、追加でリベニューラインを設ける(アフェリエイトや広告)ことで、事業部全体としては、トップラインを伸ばしているようにみせることもできます。
しかし、追加のリベニューラインで儲けれる額も一定額であり、本業のスケールなしには成長していかないものが多いはずです。
本業で儲けること無しに事業の成長ない為、足元の収益を追って、本質的な課題の発見・解決を先送りにせず、最優先で取り組むことが重要です。

⑤ 3年以内の黒字化に安心

「① 予測P/L(予算)を数字遊びだと思う」でも述べたように、予測P/Lでは、いくらかけて、いくら儲かるのか、そして、それがいつ黒字化するのかを可視化します。故に、今は予算にビハインドしていても、3年目の黒字で帳尻を合わせればいいなどと中長期的目線で見てしまいがちです。
ただ、周りは可能性のないビジネスをいつまでも優しく見守ってくれるわけではありません。
本質的には、その事業が成長する兆しを示せない限り、いつ打ち切りになってもおかしくないと思い、成長の兆しを示し続けるべきです。

 

社内就職浪人になって気付かされたこと

事業が潰れるというのが急な決定の為、当初、自分の思い描いていた起業に向けた自身の成長戦略が破綻することとなってしまいました。
当初描いていた自身の成長戦略は、

  1. 既存の大きな事業で、お金を稼げるようになる。
  2. 新規事業に携わり、スケールさせる。
  3. 自分のアイデアで新規事業を起こす。

というものでしたが、新規事業クローズに伴い、第二フェーズで頓挫してしまったのです。

次の職として、上司からは、営業や類似サービスのポジションを提案されましたが、自身の思い描いた成長戦略に当てはめることができるものがなく、社内就職浪人の身となってしまいました。

そこで、気付かされたことを3つのポイントにまとめてみました。

起業を目指す上で会社で働く人、就活生などに参考になるかもです。

 

①キャリアにオプションを持つ

起業したいという思いはあるものの、そこに向けたプランは上記記載の成長戦略のみしか持っておらず、
職を失った段階で起業するというオプションを自分の頭の仲に持てていませんでした。
また、起業以外でも転職なども今まで視野に入れていなかった為、思い描いた以外の行動の仕方がわからず、一時的に路頭に迷う結果となってしまいました。
社内の新規事業とは言えど、何が起こるかわからない世の中、常にひとつのプランで動くのではなく、オプションを持っておくべきだと思いました。

 

②自分のやりたいことを明確にする

職を失い、路頭に迷ってしまったもうひとつの理由としては、自分のやりたいことを明確にしきれていなかった為です。
ざっくりと「インターネットで小さな力を集め、そこで得られるモノで人々の生活を豊かにしたい」という思いはあったものの、それをどのようなサービスで、いかに実現するかというとこまで落とし込めていませんでした。
故に、自身で異動したい部署、または、転職したい会社、もっと言えば、起業したいサービスも明確ではなく、受身になってしまい、営業などの納得いかないポジションしか提案されませんでした。
自分のやりたいことが明確になれば、自分の意思を突き通す勇気・熱意が湧いてきて、行動に繋がるはずです。

 

③自分でなんとかする

路頭に迷った早期に自分のやりたいことは明確になったものの、誰かが助けてくれるわけではありません。
大事なのは、ここからで、自分(+自分のアイデア)を売り込む為に、いかに突破口を自分で開くかです。
僕の場合は、別組織の新規事業開発室へ異動したいだけでなく、自分のアイデアのビジネスをそこで行いたかったので、異動希望先の部長のアポを取り、2回に渡るプレゼンを行いました。
結果として、熱意と提案ビジネスのおもしろさが伝わり、引き取っていただけることとなりました。
突破口の開き方の答えはないですが、ヒントがあるなら、「決断」と「行動」の繰り返しではないでしょうか?
自分で何をするかを決め、行動に移す、この繰り返ししかないと思います。

 

教訓

将来、独立を目指す人にとっては、社内で与えられた仕事をこなすことは安心・安全ではなく、自分で自分の将来を描く為に、いつでも自分で決めて、行動できる準備をしておくということはひとつの教訓ではないでしょうか。

 

まとめ

新規事業の失敗も社内就職浪人も両方に共通して学べることがあると思います。
それは、いかに「新しい価値提案をするか」
新規事業では、いかにその事業が成長するのか、儲かるのかという価値。
自分の職探しでも、いかに自分という人間に魅力があるのかという価値。
この価値提案をステイクホルダーにし続けることが重要だと思います。

新規事業を短期間で潰すというのは、辛く、恥ずかしい経験である一方、ポジティブに捉えれば、非常に貴重な経験であり、自分の今後の人生に必ず糧にしなければいけない経験です。

今回の僕のこの失敗が自分だけでなく、より多くの人の参考になれば幸いです。

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