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勇気がないから、起業しないんじゃない。と言い訳させてくれ。

自分を追い込める人が成長できる!セルジオ越後の仕事論。

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辛口評論家として、人気のセルジオ越後の仕事論「追い込まれて人ははじめて生まれ変わる」がかっこいい。

 

競争社会や仕事に疲れてる方に刺さる、そんな本質的な仕事論を紹介。

少し長いので、最初に筆者の感想で要点をまとめておきます。

 

INDEX

 

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筆者の感想

高校3年生、毎日、休日は10時間、平日は授業以外で6時間勉強してた頃。

社会人1〜2年の時に、毎日12時前後、たまにある早朝まで働いてた頃。

今、思い返せば、追い込まれすぎて、悩む間もなく、前に進むために何をしなければいけないのかを考え、行動し続けてました。

 

当時はどれもきついことばかりでしたが、思い返せば、あの時、あの瞬間に逃げずに向き合い続けたから大きく成長した今の自分があるのだと感じており、非常に共感できる言葉ばかりでした。

 

実際は、傷つくことを恐れずに行動しなければならない、

悩んでる、考えてると言ってることはただの言い訳だと、わかってるけど、

「自分を追い込む」ための一歩が踏み出せない。

そんな人が多いと思います。

 

自分に対して、ストイックになれるかどうかが成長の絶対条件だと教えてくれ、

辛口なコメントで、「自分を追い込む」最後の一押しをしてくれる、

セルジオ越後の仕事論ではないだろうか。

 

 

セルジオ越後プロフィール

出生

1945年(昭和20年)7月28日、ブラジル・サンパウロ市生まれの日系2世。

経歴

18歳でサンパウロの名門クラブのコリンチャンスとプロ契約。

非凡な個人技と俊足を生かした右ウイングとして活躍し、ブラジル代表候補にも選ばれた。

1972年来日。藤和(とうわ)不動産サッカー部(現:湘南ベルマーレ)でゲームメーカーとして貢献。

魔術師のようなテクニックと戦術眼で、日本のサッカーファンを魅了した。

来日当時から少年サッカーの指導にも熱心で、1978年より(財)日本サッカー協会公認「さわやかサッカー教室」(現:アクエリアスサッカークリニック)の認定指導員として、全国各地で青少年のサッカー指導にあたり、1,000回以上の教室を開催した。

現在

辛口解説なサッカー解説者として活躍。

「プロの解説者、評論家の仕事はほめることじゃないよ。伝えることなの。いい時はいい。でもダメなときはダメと言い切らないと」

「現場に戻ることを考えたら、現場に配慮したコメントになるね。評論家は誰にも媚びちゃだめ。生意気と言われてもね」

というセルジオスタイルの発言で多くのファンがいる。

 

セルジオ越後「追い込まれて人ははじめて生まれ変わる。」

人は勝って楽しくなる、褒められて楽しくなる

若い人は仕事が楽しくないのね。世の中に出たら悩むのね。なんでだと思う?オートメーションのせいで人間社会が崩れた。かわりに情報社会になったの。パソコンをクリックしたら欲しいものがなんでも手に入る。人と付き合って揉まれなくていい。人と競争しなくていい。いつでも一人で好きなことをしていられる。そうやって育てられたから、世の中に出た時どうしたらいいのかわからないの。ペットとして育てられた動物をジャングルに放したら何もできないでしょ。それと同じね。

悩んだときどうするかといったら、自分で考えないのね。やっぱりパソコン、携帯に頼ってしまう。でもみんな気がついてないの。情報社会って"引き分け"が精いっぱい。だって、あなたにも僕にもパソコンは平等に情報をくれる。パソコンの前にいたら人に差をつけられない。差がつかなかったら楽しくないよ。人は勝って楽しくなる、褒められて楽しくなるんだから。パソコンだけに頼っていたら、どこかで行き詰まるの。競争がないから、楽しくないし、成長しないの。

 

動いて動いて、傷だらけになりながら考える

悩んで人に聞くというのもおかしいよ。人に聞く前に行動を起こせ。子どもじゃないんだから。いちいち「僕はどうすればいいですか」なんてやっているから、一人前になれないのです。この記事を読んでいる人も「セルジオの次に出てくる人は何を教えてくれるかな」と、待ってるのね。そんなことしてるうちに、30、40歳になっちゃってるの。

とにかく待ってちゃだめ。僕は24歳でブラジルのプロサッカーを引退して、鉄鋼会社に就職しました。生きていかなきゃいけないんだから、どうしようかなんて迷う余裕はなかった。完全に気持ちを切り替えて、またサッカーに関わりたいとも思ってなかったの。仕事で成果を出したら偉くなるかもしれないし、ヘッドハンティングされるかもしれないとは思っていたけれどね。「どの仕事がいいかな」なんて立ち止まって考えているような人は、僕だったら雇わないな。何でもやりながら考えなくちゃ。

たまたま不動産会社のサッカー部に誘ってもらえて、日本にきました。それからもう40年です。でもこれが一生の仕事だと決めたわけじゃないのね。それはすごく狭い考え方。そうすると、人生が窮屈になってイヤイヤ生きるようになる。決めつける必要はないのね。

ただ、1つのものを一生懸命やるとまわりが道を開いてくれます。僕にとって日本はアウェイだから、生きていくために2倍、3倍頑張ったよ。そうしたら、この人は面白い、一緒に仕事をしたいという人が現れました。向こうから仕事が来るようになったんです。それは最初に自分で行動したからよ。「僕はこれからどうしよう」なんて迷っていたら誰も仕事はくれなかった。とっくにブラジル帰っていたと思います。

自分からどんどんぶつかっていくといいの。そうやって傷だらけになるから本気で考えられるの。指導員をやっていた「さわやかサッカー教室」でも、僕は子どもに教えないのね。「教えて」って子どもが言ってきたら、「ヤダ」って僕は言うの。僕が教えたら「次また何か教えてくれるだろう」という頭になる。教えられるのを待つ子になる。僕が教えなければ、子どもは必死で技を研究するでしょ。

 

 追い込まれたら誰だって生まれ変わる

「悩んでいる」なんて言っていられるのは困ってない人たちね。本当に追い詰められたら動物って動くの。お腹空いたら襲うの。それをしないのは、まだまだ余裕がある証拠。甘えん坊ね。でも、そういう人たちも追い詰められたら頑張るよ。だから、そうなりたくないなら、自分で追いこんでいかなくちゃ。

例えば、プロのサッカー選手を目指していた子の親が、ある日亡くなってしまったとします。そしたらプロをあきらめて必死で勉強する、必死で仕事をするでしょう。そしたら上に行けるわけ。誰かに助けてもらえる、教えてもらえると思っている人は、ずっと下にいるしかないんだよ。

もちろん、みんなが上を目指すのがいい社会だとは思いません。いろいろな生き方があっていい。だから社会は美しいんだから。サッカーだってフィールドに出るのは22人だけど、スタンドには8万人ぐらい座っている。彼らがいるからプロスポーツが成り立つんです。全員が選手を目指すのはおかしいし、選手だけが成功者扱いされるのもおかしい。いろんな立場の人がいる社会で、あなた自身は、本当はどのポジションにいるのがいいんだろう。それを考えることが大事ね。

追い詰められて、本当に会社がイヤなら辞めればいいよ。1年目ですぐやめてもいい。生活できなくなったら気持ちが追い込まれて、自分はどの仕事が向いているんだろうって必死で考えるから。それがわからないと、どの会社にいっても務まらないよね。そんな状況になっても「私はどうしたらいいでしょう……」なんて聞いてくる子のことは、もう知らないよ(笑)。何でも自分で考えないと。自分の人生は自分で切り開いていくしかないんだから。それが生きているってことなの。

今必要なのは「携帯電話の電源を切る」こと

実際に体験しないとわからないことがたくさんあるの。人を見るときだって、肩書きばっかり気にしていたらわからないことがある。僕なんか、肩書きや会社名で人を見ないよ。だって、ちょっと話すだけで「この人は仕事ができるな」ってわかるもん。それだけたくさんの人と話してきたから。いつも肩書きや会社名で判断しないで人と接することをしていれば、経験でちゃんとわかるようになる。そうしたら、こわいものはないよ。

食事だって一緒。僕は行列ができているお店には惑わされないね、大嫌いね(笑)。みんな、行列ができている、値段が高いとかで「美味しい」と判断しちゃう。でも、味の好みは人それぞれみんな違うんだから。いろんなお店に自分で行ってみて、自分の舌で確かめて、味を覚えて、それでやっと「美味しい」と言えるの。

要は、効率のよいことばかりを考えていると成長しないのね。だから僕はファーストフードも好きじゃない。ちゃんと店員さんがテーブルまで注文をとりにきてくれて、そこでおしゃべりをしたり、ジョークを言ったりするから、いい人、悪い人、いろんなことを覚えていくのよ。ガイドさんがいる旅行も効率良いけど大嫌いね。自分が面白いと思ったところで時間をとりたいのに、関係なく連れ回されるから。あれを旅行に行ったとはいわないよ。

なんでも自分で体験してみるというのは、面倒くさいことです。ハプニングもあれば失敗もある。でも、だからいいの。それだから勉強ができて、自分を成長させることができる。自分だけの経験が積めるから、ほかの人と差をつけられる。競争ができて、勝ち負けがついて、楽しくなるの。だから、海外にいったら、下手な英語でいいから現地の人とおしゃべりをするといい。ウェイターさんでもタクシーの運転手さんでもいい。ちょっとでも話をすることが大切なの。そしたら「こんな英語でも何とか通じるんだ!」とか、得られるものが必ずある。

そういう面倒を若い人にはもっと体験してほしい。僕は海外を旅させたいね。片道だけお金を出してあげるけど、帰りの分は自分で稼いでこいと言いたい。そしたらいやでも頑張るでしょう。それから携帯電話の電源を切る。いまは携帯電話があったらみんな生きていける世の中だけど、それが使えなくなったときパニックを起こしますよね。それでは、いつまでも生きる力は身に付かない。大震災の後、みんな積極的に防災訓練をするようになったでしょ。そのときに1日携帯電話を使わない生活をしてみるといい。そうしたら1年後、みんなたくましくなってるはずよ。 

 

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