「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカの4つの教訓。
Mr.サンデー(日曜日 夜10:00~放送)でも初来日が話題のウルグアイの大統領、ホセ・ムヒカ。
書籍『ホセ・ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領(角川文庫)』の発売を記念して、
先日、東京外国語大学で講演会を行いました。
80歳の「世界でいちばん貧しい大統領」が学生たちに語ったのが、
「世界を変える為に闘った経験から得られた4つの教訓」。
今回は、「一国の大統領 = 国の経営者」の視点で、ご紹介します。
INDEX
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ホセ・ムヒカ
生年月日:1935年5月20日(80歳)
2010年3月1日~2015年2月末までウルグアイの第40代大統領
なぜ、有名なのか?
ホセ・ムヒカは、自身の給与の大部分(資産の約80%)を財団や政府に寄付し、
月1,000ドル強で生活しており、その質素な暮らしぶりから
「世界で最も貧しい大統領」として知られる。
そのホセ・ムヒカの名が世界的に有名になったのが、
2012年のブラジルのリオで開催された国連会議のスピーチで、
「世界が抱える諸問題の根源は、我々の生き方そのものにある」と説いたことで、
一躍有名になりました。
ホセ・ムヒカの4つの教訓
(出典:「世界でいちばん貧しい大統領」が日本の学生に語った4つの人生訓 | ライフハッカー[日本版])
1.消費主義に支配されるな
消費主義に支配されるなとは、
現代には、多くのモノで溢れており、
企業は需要を捉えた、または作り出す良い商品を作り、
巧みなプロモーションにより我々に商品の購買を求めてきます。
しかし、企業に流され、商品を買い続けると、
我々は商品を買い続ける為に、更に長い時間を、お金を稼ぐ為に費やさなければなりません。
そうすると、我々の自由な時間はどんどん減ってしまいます。
本当に必要なモノだけを買うようにすれば、
我々の自由な時間はもっと増えるでしょう。
「貧乏とは、多くのモノを必要だと思ってしまう心のことで、
無限にモノを欲しがってしまう欲こそが『貧しい』ということ。」
「時間をお金に変えて仕事をしてる」サラリーマンには非常に刺さる言葉でした。
「時間=お金」の概念から抜け出す仕組みを自分自身作らなければ、
消費主義に支配されたままになってしまうなと改めて感じます。
一方で、起業家として、ビジネスを作る側を目指すものとしては、
サービス利用者に「時間=お金」ではなく、
「自由な時間」を作る為の個人ビジネス支援(フリーランス的な)のサービスを作れたらなと思います。
2.歩き続けよ
人生で最も重要なことは、勝つことではなく、歩き続けること。
何度転んでも、何度でも起き上がること。
新しいことにチャレンジする勇気を持つこと。
挫折しても、立ち上がること。
所謂、「七転八起」という言葉ですね。
僕自身も、「Take Action Firstly(まず、やってみる)」ということをよく言うのですが、
まず、やってみて、挫折しても、何度でもしぶとく立ち上がることを肝に銘じます。
3.同じ志を持つ仲間を見つけて闘争せよ
社会は集団というツールがなければ変わりません。
あなたが現状に不満を抱いているのであれば、
同じような不満を抱いている人を仲間にし、
集団を作って主張すれば、大きな力はなくとも、
社会に意識を植え付けることができる。
「誰かがやってくれる」ではなく、
自分が不満を抱いてることは、自分で集団を構築し、変えていく。
社会に意識を植え付けれることで、問題を解決できるという考え方は
非常に勉強になります。
一方で、いかにして、同じ志を持つ人を探すのか?
という部分を自分で考えていく必要性もありますね。
4.自分の利己主義を抑えよ
誰しも人生のどの時点かで、
鏡の前で立ち止まって自分自身を見つめ直すときが来るはず。
そのとき、
これまで、やろうとして、行動に移したことを思い返すかもしれません。
「100個やりたいことがあって、5個しかできなかたけど、行動に移せたから有意義だった」と思えるかもしれません。
反対に、
「人生で何もできなかった」
「人生は浪費の連続だった」
「誰かに手を差し伸べなかった」
「誰の為にも時間を費やさなかった」など
鏡の前で立ち止まったときに。自分の姿を見て、失望するのは、
そこに移ってるのが、自分のエゴイズムでしかないから。
全ての生命はエゴイズムを持っていますが、人間はひとりでは生きていけません。
必ず他者を必要とします。
大事なのは、他人に勝つ為に戦うのではなく、
自分自身の心の中にあるものの為に闘うこと。
非常に難しいテーマな教訓ですが、本質だなーっと思います。
競争社会の現在では、見えなくなりつつあるものですが、
今一度、自分自身の心にある思いを探ってみたいと思います。
本当に、
「自分のアイデアを形にしたいのか?」
「インターネットを通じて、人々の生活を変えたいのか?」
最後に
少し前まで(現在でもかもしれないですが)
プロスポーツ選手は派手な生活・格好をして、
子供たちの憧れになる。
ビジネスでも
派手な振る舞いで、若者の憧れ・目標になる。
与沢翼もメディアを通じて、行ってましたね。
お金を持てば、有名になれば、
派手な振る舞いを自身と業界のプロモの一環としてするというのが、
一般的なカタチでしたが、
ホセ・ムヒカの話は
それとは、全く逆を行く、本質的な話だったと思います。
そして、派手な振る舞いとは反対の貧しい暮らしで注目を浴びる。
スポーツ選手や有名起業家とは違う憧れを抱く、国の経営者のお話でした。
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