社会人の壁。VLOOKUPが圧倒的にわかる!
Excelで最初に挫折する社会人の壁
「VLOOKUP」
データを検索・抽出する関数の中で、
最もよく使われる関数です。
今回は、圧倒的にわかりやすい
「VLOOKUP」の説明。
「VLOOKUP」を既に使いこなしてる方も
最後の「Tips」は参考にしてみてください!
INDEX
「VLOOKUP」
「VLOOKUP」とは?
一般的な説明
- VLOOKUPとは、
指定された範囲の1列目で特定の値を検索し、指定した列と同じ行にあたる値を返す関数。 - VLOOKUPの式
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索方法])
この説明を読んだだけでは、
指定された範囲?
指定した列?
値を返す?
式?
とExcelに親しみのない人にとっては複雑な説明だと思います。
そこで、
圧倒的にわかるVLOOKUP
- VLOOKUPとは、
探したいデータを探したいデータのある範囲の一番左の列から縦に探してから右に探す。 - VLOOKUPの式
=VLOOKUP(検索する為の情報を、データ全体の範囲の一番左端から探して、?列から、完全一致または近似一致だったら)欲しい値を抜き出す。
どんなときに使うのVLOOKUP?
例えば、下記商品売上データの中から
「アオリイカ」の売上だけ調べたい!
というときに使えます。
商品ID | 商品名 | 昨日売上 | 累計売上 |
---|---|---|---|
206032 | カニ | 761,958 | 23,620,687 |
203677 | 牡蠣 | 1,290,927 | 40,018,733 |
193677 | サンマ | 617,674 | 27,795,315 |
272415 | マグロ | 249,180 | 7,724,568 |
202137 | アオリイカ | 595,442 | 18,458,717 |
269553 | イクラ | 627,342 | 12,546,832 |
211165 | ノドグロ | 623,045 | 19,314,393 |
270903 | サザエ | 516,309 | 16,005,576 |
212232 | カツオ | 336,147 | 10,420,571 |
210933 | つぶ貝 | 519,056 | 10,381,120 |
要するに
あるデータの中から欲しい情報だけを抜き出す為に使う関数。
VLOOKUPの使い方
上記、Excelにおいて、
VLOOKUPで、
「商品番号」を入力するだけで、
「商品名」、「昨日売上」、「累計売上」を
注文データから抜き出します。
各セルに下記、式を入力します。
式の入力
- セルB3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,2,0) - セルC3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,3,0) - セルD3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,4,0)
イメージ
式の意味
- セルB3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,2,0)
A3の情報を、A6からD16の、2列目から、完全一致で抜き出す。 - セルC3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,3,0)
A3の情報を、A6からD16の、3列目から、完全一致で抜き出す。 - セルD3
=VLOOKUP($A$3,$A$6:$D$16,4,0)
A3の情報を、A6からD16の、4列目から、完全一致で抜き出す。
※注意1
[検索方法]は、
完全一致(=検索値を完全に一緒のもの)を
指定するのが一般的なので、
常に「0」を指定しましょう。
※注意2
「$A$3」,「$A$6:$D$16」は
絶対参照を使い、ロックしてます。
詳しくは過去記事
式の入力が完了すれば、
あとは「商品番号」を黄色のセルA3に入力するだけで、
欲しい数字を抜き出してくれます。
アオリイカの場合
これは「商品名」を検索値に変えて行うことも
もちろん可能です。
ぜひ、トライしてみましょう!
ヒントは、
範囲を「$B$6:$D$16」に変えることです!
Tips これだけ知ってるだけでExcelのプロ!
補助番号を振ることでより効率的に!
注文データ上の赤数字の補助番号を振ってあげて、
式の「列番号」にセルを代入することで、
B3のセル右下にポインタを合わせ、
右にコピーするだけで、関数の式入力完了です!
この補助番号の作業だけで圧倒的に効率化されます。
特に、データ量が多ければ多いほど便利です。
今回は、注文データ数10個と
説明用で少なくしていましたが、
データ数が多いときにこそ、VLOOKUPの力は発揮されますので、
ぜひ、使いこなしましょう!