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勇気がないから、起業しないんじゃない。と言い訳させてくれ。

Uberの「レイプ問題」から読み解く、本質を見るチカラ。

Uberと言えば、最近、話題のシェアリングエコノミー中でも

代表的な配車サービス。

 

そんなUberで、レイプ問題が持ち上がったとのこと。

 

今回は、この「レイプ問題」から本質を見るチカラを読み解きます。

 

 

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Uberとは?

アメリカ発祥のサービスで、スマホアプリで今いるとこにハイヤーを呼べるタクシー配車サービス。

2009年にアメリカで生まれ、現在では世界各国で提供されています。

日本でも東京都内の一部地域で、去年よりサービス提供されています。

 

Uberの特徴

1)スマホで呼び出しできる。

2)自分の乗りたいとこに呼べる。

3)事前にアプリに登録したクレジットカードで支払う為、その場で決済不要。

4)誰でもドライバーになれる。

  ※必要書類提出などの審査有。

 

タクシーの呼び出しから支払いまで

簡単にできてしまうとこがUberの売りではあるのですが、

今回は「4)誰でもドライバーになれる。」という

個人でも独立した契約ドライバーになれることが

「レイプ問題」に繋がっています。

 

Uberの「レイプ問題」

Forbes Japanの2016/03/09の"「ウーバーのレイプ問題」がまたもや浮上"によると

 

 

引用:Forbes Japan "「ウーバーのレイプ問題」がまたもや浮上"2016/03/09

3月6日、米ニュースサイト「バズフィード(BuzzFeed)」はウーバーの元社員から入手した、ウーバー社内の顧客管理システムの画面を記事中で公開した。

その画像には「レイプ」や「性的暴行」等のキーワードで顧客からのクレームを検索した場合、膨大な量の申し立てが表示される様子が写っていた。性的暴行(sexual assault)では6160件、レイプ(rape)では5827件、暴行(assault)では3524件といった内容だ。

といった過激な内容でした。

 

ただこの内容に対して、Uber側は

「2012年12月から2015年8月の期間で、レイプ被害の申し立ては5件だけであり、性的暴行に関わるものも170件以下だった」

「バズフィードが入手したデータにはZendesk(ウーバーが使用する顧客管理システム)の検索機能の不具合で、歪みが出ている」

と反論した後、

「Zendesk社の指摘によると、“rape”で検索した場合に“Don Draper”のような名前が表示されることは無いという。しかしながら、そのような語句で検索した場合、クレームの内容が一切、レイプと関係が無い場合でも、R、A、P、Eに絡む名前が検索結果にのぼることはありうるし、実際にあった。Zendesk社の検索機能に関し、誤った印象を与えたことはお詫びするが、この事で我々の調査結果が揺らぐことは無い。弊社では単純なキーワード検索ではなく、手作業でクレームの件数を割り出している」

と撤回。 

 

この記事を読む限り、

筆者としては、結局、どっちが本当なのかわかりませんでした。

 

表面的問題と根本的問題

ここで大事なのは、

メディアが事実を誇張しすぎてる可能性を踏まえ、

何が表面的問題(メディアが大きく捉えてる問題)で、

何が根本的問題(この報道を引き起こしてる問題)なのかということです。

 

今回の場合だと、

表面的問題:Uberでは多くのレイプ被害が起こってる。

根本的問題:ウーバーが使用する顧客管理システムの検索機能のアルゴリズムが明確に理解されていない。

とは考えられないでしょうか?

 

事実、Uberでレイプ被害が起こってるのは確かです。

ただ、その規模がどれくらいなのか?というものは、

データの引用の仕方が不明確な為、見えづらくなってます。

 

被害の規模がわからないと

被害が起こってる原因分析を難しくします。

※一部の地域に集中してるのか?一部の時間帯に集中してるのか?など

 

結局、今回の場合だと、

タレコミをした側

Uber側

システム提供側

で、検索機能のアルゴリズムが明確になってないが故に

実数と事実をつかめずにいます。

 

正しく事実を確認するのは

「Uberでは多くのレイプ被害が起こってる。」

という表面的問題に足して

小手先で受け答えするのではなく、

 

「ウーバーが使用する顧客管理システムの検索機能のアルゴリズムが明確に理解されていない。」

という 根本的問題を解決し、

そこから導き出された事実を元に

効果的な打ち手を考える必要があるのではないでしょうか。

※被害が起こってるのは事実なので、この打ち手にはスピード感が重要。

 

 

メディアは僕たちに世界各国の情報をすばやく伝えてくれる

すばらしいツールである一方、

その情報は僕たちの側で、本質的に読み解く必要があります。

 

ビジネスを行う上でも、

簡単な情報を元に

短絡的に答えを出してみるのではなく、

根本的な問題を見極めた上で、

打ち手を出す

というのは、本質的に働く為にも重要なキーワードです。

 

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